遺産相続でもめる親たちの修羅場。上手な終活をしようと決心した13の夏。

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みなさんは、遺産相続でもめる人たちを見たことがありますか?

私はというと、中学1年生の13の夏に、ものすごい修羅場を見ました。
それはもう地獄のような光景だった…!!

渡鬼でもこんなシチュエーションねぇぞって感じ。

いい年齢にも関わらず、汚い言葉で殴り合う大人たちは、13才の私から見て、
生きる汚物
って感じでした。

どうして、そんなことを思い出したのかというと、江原啓之さんの著書「あの世の歩き方」を読んだから。
そこで、死に支度は大切と学んだから。

あの日の汚物人間全員に、お経の代わりにこの本を唱えてあげたいほど。

まぁ、原因は争いの火種を作った祖父母が一番なんだけどね。
きっとあの世で、我が子たちが醜く争う姿を見て悲しかっただろうなと思いつつも、自業自得でしょ!!と怒りたい気持ちにもなりました。

お金って人間を変えると思った話

遺言状やエンディングノートは揉める原因。財産分与は、生きているうちに公明正大に発表しておくべし

金持ちでもそうでなくても、遺産があるなら死後のことは考えておこう

私の祖父は獣医だった。
なので、なかなかの金持ちだった。

いい車に乗り、愛人も作っていた。
私が幼少期の頃は、祖父が建てたマンションに、愛人家族も住んでいるような不思議な状況だった。

そんなやんちゃし放題の祖父だったが、遺産相続に関してもやんちゃだった。

50才の頃から入退院を繰り返し、不治の病であることが発覚して18年後、祖父は病院で息をひきとった。
その18年の間に、何かと遺産の整理をしてるかと思いきや、なんとノープランで死んだのだ。
マジかよ!!

残されたのはたった一冊の日記帳だった。
「遺産は長男に渡す予定…(薄文字)」
と、たった一行だけ遺産相続らしきことが書かれていたのだ。

死に際の人でももう少しはっきり書くぞ…!!と思うほどの字の薄さに担当弁護士も困惑していた。

こんなのマジで意味がない。

「今まで一体何してたん??18年ほど猶予あったんでしょ?」
13歳の私ですら思った。

相続するものがあるなら、生きているうちに弁護士には必ず相談しておくべきだ。
金はあったのに、そこんとこはケチったんか(泣)

もちろん、このせいで祖父の死後こどもたちは多いに揉めた。

財産分与は、生きているうちに公明正大に発表しておくべし

江原啓之さんに著書「あの世の歩き方」によると、遺言状やエンディングノートは揉める原因になるそうだ。

とにかく、生きているうちに子供たち全員の前で、遺産の相続について白黒はっきりさせておくことが一番とのこと。

できればかかりつけ弁護士を交えて行う方がいい。
弁護士がいると、感情的にならずに、事務的に事がすすむ。

喧嘩は生きているうちに先にしろということだ。

・遺産の金額は○○万である
ー----------------
・死んだら相続はこうする予定であること
ー----------------
・家は○○に渡す予定であること
ー----------------
あとは一切、気にするな!!

これくらいはっきり公明正大に発表していた方が、のちのちあと腐れない。
弁護士さんが立ち会ったのなら、絶対に揉めないしね。

財産なんて当てにしなくても生きていける子を育てるべし

江原さんいわく、親の最大のプレゼントは、子が自立できる力を養うことだという。

十分な教育と、社会性を身に着けさせること。
どんなときも乗り越えることのできる人間力があれば、親の財産なんて当てにしないのだ

私の親戚たちは、人間力も知性もどれもこれも低かった。あーあ、どうりで…。

だって13歳の私から「生きる汚物」と思われるほど、アホのような言葉で罵り合っていた。

会話を聞いてると、
「アホ、バカ、死ね」
のオンパレード(笑)

聞いてたら、めちゃおもろい。
一生分の「アホ・バカ・死ね」を聞いたと思う。もうお腹いっぱいです。

4人中、1人くらい冷静な奴がいてもよさそうだが、期待しただけ損だった。
お付きの嫁や夫も同レベルだったので、8人がやんややんやと罵り合っていた。

元気すぎ~!!

そして、みんな「金、金」うるさかった。
アホ故に貧乏だったんだ。悲しきかな。

私は絶対にこんな大人にはならねぇ!!
そう誓った。
夏休みの自由研究や論文にもですればよかった。きっといい線いけたと思う。

父の姉(おば)は毎日のように
「父が死んだのは長男の嫁のせいだ。ちゃんと十分なお世話をしなかったからだ。だからお前たち家族は一円ももらう権利がない」
とバカの一つ覚えのように毎日言いに来た。

暇なの?

暇だね。
う~ん、それってあなたの感情ですよね?
死因は病気なので、世話うんぬんじゃなくね?

出たよ、長男嫁をここぞとばかりにいびりにくるタイプ。

飛び火で、私と妹たちも
「お前ら全員不良になる。みんなアホそうな顔してる」
と悪口言われた。

「大丈夫、あなたよりアホではないから、心配しないで欲しい。」と言いたかったけど、またそれは火種になりそうなのでグッとこらえた。
ここは大人の対応「無視」を決め込んだ。

そんなおばの子は、不良になって借金に追われ、今は消息不明らしい。
ほらね、おかしなこと言うから。

お墓はいらない。

親が買ったお墓は誰か面倒見るのかで揉める

江原さんいわく、死後の魂はお墓には住まないので、自分の代で墓じまいをする方が無難だという。

お墓があると、「誰がお墓の面倒みるの?」問題で、子ども達が揉めるのだそうだ。というわけで、やはり盛大に揉めていた。

お墓は、永代供養の合葬墓で十分だという世の中で、なんと家の敷地内に立派な墓を建てていた祖父母。
孫の私でさえ、「これいる??」と思っていたのだが、やはり揉める原因となった。

結果、祖父母が亡くなった後、家が空き家になり、その際に墓も一緒に撤去するはめになった。
撤去費用がまたバカ高いのなんの。

200万で建てた墓を、200万払って撤去するの。
400万あればいい車買えるぞ。アホくさー-!!

そんな費用を誰が出すのかで揉めまくっていた。

「死んだ後の迷惑のかけかたが、異常にえぐいな!!」と子どもながらに思った。

幼少期に祖父母にはいい思い出ばかりで大好きだったのに、13才ですっかり大人の事情を知ったことで、天国に行ってから祖父母があまり好きではなくなった。ごめん。

上手に終活をしておこう

この世じまいは40才から始めておこう

この世じまいの準備は、40代から始めておく方がいいそうだ。

縁起でもないなんて思うかもしれないが、お金持ちほどやっていた方がいい。

仲の良かった親戚も、お金一つで悪鬼になる。

肉体がなくなった後、自分のこどもたちが金のことで揉める姿を見てみたいならありかもしれないけど、悪趣味すぎるからやめとこう。
そりゃあもう、醜いったらありゃしないから。成仏できなくなりますよ…。

ミニマル生活のすすめ

死んだ後、遺品を整理するのは、残された遺族だ。
その時にモノが多かったら、遺族の労力も倍になる。お金もかかる。

そんな日も踏まえて、今からミニマル生活を始めてみることを江原さんはすすめている。

できる限り、家の中のものを少なくすること。

これに尽きる。

この世じまいのポイントは心地よさの追求と、残された人のことを考えること

人の命は永遠ではない。
まだまだ生きているつもりでいても、いつ何時、命を落とすことになるか分からないのだ。

自分の心地よさと、残された人のことを考えながら、この世じまいの準備をすることはとても大事なことだ。

「このお墓でこどもたちが揉めないだろうか」
「この仏壇は必要かこどもたちと話しておこう」
「遺品整理が大変になるから、いらないものは捨てておこう」
「洋服も、いらないものは極力減らそう。」
「無駄なものは買わないようにしよう」
「クレカは極力減らしておこう」

ここらへんを考えながら、生きていくといいらしい。

一番いい方法は、「独身」のつもりで準備するとうまくいくらしい。

まとめ

死に支度って本当に大切だ。

いかに物質的重荷を減らして死ねるか。
これってすごく大事なことだと思う。

特にお金は、生きているうちに白黒はっきりさせておこう。

もしくは葬式代と家の遺品整理費用だけ残して、もう全部使っててくれたほうがいい。
お願いだから、墓は撤去しててほしい。
一番は、「親のお金なんて当てにしない」ってくらいの子育てができたら最高だ。

「私の面倒を一番に見てくれた人に財産は渡す」とか言ってる人は超危険。
もう絶対に死後に子どもたちが盛大に揉めると思う。

既に自分の母親が、「父が死んだとき、弟には1円もやりたくない」とかゴング鳴らす準備してて恐い…(泣)
そうなる前に、私は母を救済したい。
「お金に執着するのやめよ」って…。

遺産相続でも揉めたくないけど、揉めそうな家族を持つ全ての人へ。
とりあえず、この本を家族全員に読ませてみよう!!


 

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