こんにちは。
スピリチュアル本が大好きな羽田です。
今回は江原啓之さんが、お医者様の新城拓也さんと、作家の田口ランディさんと対談されていた本「きれいに逝かせてください」を読んでみました。
死後の世界については、「あの世の歩き方」である程度は知っていたのですが、死ぬ間際の状態、看取る側が持つべき心持ちなど、だいぶナイーブな話が載っていたので、発見の多い本でした。(→あの世の歩き方感想記事はこちら)
それでは、感想や要点を書いてみます!
「きれいに逝かせてください」の内容
5つのテーマで3人の本音トーク満載の内容でした。
第二章 看取る側の事情
第三章 生きるも死ぬも主役はあなた
第四章 逝き方の選択はできますか?
第五章 死後の旅の地図
心に残った部分と感想
死に際に苦しい表情を浮かべる人の理由
死に際にとても苦しい表情を浮かべることがあるのは、
痛みや苦しみというより、早く肉体を脱いで楽になりたいのに、なかなか脱げないもどかしさが表情に出る
人が多いと江原さん。
なかなかシルバーコード(魂と肉体をつないでいるもの)が切れないのは、手を使わずに服を脱ごうとしているのと感覚が似ているのです。
そんな時は家族が、耳元ではっきりと
「もう十分やってきたし、早く楽になっていいよ」
「向こうの世界へ行きなさい。楽しい世界だよ」
と言ってあげると、だいたいの人がスーッと逝けるそうです。
ただ、この言葉をいざ言えるか?と言われれば、全く想像がつかないです。
でも、スーッといけた側からしたら「ありがとう!楽になったよ!」と思うそうです!
死はとてもプライベートなこと
死というのは、とてもプライベートなことであり、
誰もが看取られて死ぬことを望んではいない
のです。
家族がいない間にこっそり死にたいと思っている人もいるので、
「コンビニに行っている間に亡くなった」
「トイレに行ってる瞬間に亡くなった」
というのは、悲しいことではなく、むしろ本人が希望した場合もあるのです。
だから、
臨終に立ち会えなかったからと悲しむのは独りよがり。
だそうです。
臨終に立ち会えくて悲しいのは自分のため
あなたが悲しいだけ
ワガママを通すのは辞めましょう
と江原さんはきっぱり助言してくれました。
本人のことを想えば
「逝きたいときに逝っていいよ」
と言えるのが相手の為なんだそうです。
この視点、全くなかったので驚きでした。
いい人仮面はやめよう
こどもの世話、親の介護、更年期が表れだす50代は看取り世代。
特に嫁という立場の人は、育児だけでなく介護もしないといけないと悩む人が多く、江原さんに相談しに来る人も多いのだそうです。
そんな人たちに言いたいのは
いい人仮面はやめよう
ということ。
介護も世話もやりたくないならしなくていい。
「いい人だね」と言われなくていい。
世間は思っているより、あなたに興味ないんだから。
と江原さん。
すがすがしいほどの江原節に思わず笑ってしまいました。
更年期を防ぐために気を付けておくべきこと
何気に、とても衝撃だったのが、更年期対談でした。
更年期の症状が出る原因として
② 食事や環境の問題
そしてもう一つが
性生活がないということは、触れ合いもない。
イコール孤独感。
「孤独感」が更年期の症状を誘発する最大の原因
になるらしいのです。
この話題は、これ以上はここでは控えますが、今回の読書で3本の指に入るくらい大事なことを学んだ部分だと思いました。
「触れ合い」って、人間が生きていく上でとっても大事なことなんです!!
病気になった人にお節介はやめよう
「病気になった」と公表すると、
「これはガンに効くよ」と言って物を贈ってきたり、「名医を紹介するから」などとお節介を焼く人がいます。
(明らかに善意だとは思うんですが…)
これは正直、本人にとっては、かなり大迷惑な話だそうです。
病気を宣告された人は、
言いたい人にしか言わないし、残りの余命を余計なことで使いたくないもの。
だからこそ、知人から病を打ち明けられた人は、自分以外の他人に口外することはやめましょう。
死んだときに「死んだぞ」と言ってくれる人がいる心強さ
即死や鎮静を受けて眠ったように死んだ人は、死んだことに気づかない人が多いのだそうです。
「うっ、死ぬ!!」と思いながら死ぬと、あの世での目覚めも早く、自分のお葬式を見て、「死んだんだな」と気づくし受け入れも早いのです。
死んだことに気づかず、パニックになっている故人もいるので、そんな時のために
「死んだぞ」と言ってくれる人を、生前に決めておくとよいそうです。
それこそ、エンディングノートを準備しておくと完璧ですね。
まとめ
本を読んで、看取る側、看取られる側、両方の立場になったときの心構えを知ることができて、だいぶ深い学びになりました。
ただ、まだ看取り世代ではない30代の自分には「まだまだ先のこと」と思えてしまう部分もありましたが…
しかし、
人間はいつどこでどんな形で死を宣告され、死を受け入れる立場になるか分かりません。
そう思うと、自分の死後の後始末のことを今からしっかり考えておくこと、家族がもし明日にもガン宣告されたらたどうするか?など、考える機会を得ることができたのは、この本との出会いがあってこそだと思いました。
いずれくる「死」と向き合うと、「なんだか死を引き寄せそうで怖い」とか、「不吉なことを考えない方がいい」と思いがちです。
でも、
元気で体が動くうちに、生前整理や準備をしていた方が、「きれいに逝ける」に結びつくんじゃないかと思いました。
スピリチュアルと医学がもっと深く結び付けば、最高の終末期医療になりそうと思わせてくれる本でした。
近い将来、そんな医療が実現されたら、私はそこで死を迎えたいな…
きれいに逝けるように、今から少しずつ準備をすすめたいなと感じました。