「口が悪い」
いわゆる、発する言葉がネガティブで他人を不快にさせる言動というのは、生きる上でだいぶ損するスキルだと思う。
生まれた上での性格も相まって、生まれた環境、生きてきた過程での人間関係など、さまざまな事情が絡み合って「口の悪い」意地悪な人間は誕生する。
あえて発言を意地悪にしている人間もいるが、厄介なのが、「気づかない間に呼吸するように他人を不快にする言葉が出る人間」の方だ。
そんな、口の悪い人間に遭遇してしまうと、私たちはとてつもないストレスにさらされることになる。
職場や学校、家族間など、毎日のように顔を合わせる場所で遭遇したら最後、貴重な人生の時間が食いつぶされることもあり得る。
自分に向けられた不快な言動が、夜寝る前に悶々と頭の中を駆け巡り、いら立ち、不安、不快感に襲われる。
どんなに「忘れよう、考えないようにしよう」と思っても、メンタル硬度がダイヤモンド並みでない限り、ほとんどの人間は反芻思考(繰り返し考えてしまう)に陥るのだ。
不思議なのが、どんなにクリアそうな職場にも、必ず1ステージに1人は口の悪い意地悪な人間がいる確率が高いということ。
これは人類が進化する上での、神の采配なのだろうか。
むごすぎる。
口は悪いが性格は悪くない人も少数はいるけど、口が悪い地点でだいたい性格は悪い方に分類されると思う。
だって少なかれ、誰かを傷つけているわけだから。
そんな人から攻撃を食らったらどうするべきか…
自分のメンタルを変えるしかない。
これに尽きると、百も承知だと思う人は多いだろう。
どんな自己啓発本やビジネス書を読んでも、「自分が変わるしかない」という答えが9割以上を占める。
むしろそれが「成長のチャンス」とも言えるのは確かだ。
しかし、生まれつき気の弱い人間、心の優しい人間、なかなか他人に意見を言えない人間からすると、メンタルを強くし、意地悪人間に立ち向かう強さを手に入れることは、かなり高難度だったりする。
身一つで宇宙に飛び立つくらい難しい。
厄介なことに、意地悪人間は、そういう
「攻撃しても反撃してこないであろう優しい人間を判断する能力」
が圧倒的に優れている。
または、相手にあって自分にないものを持つ人間も嫌いだ。
そんな相手を見極めターゲットに選定する。
「こいつは私に反撃してこない」と分かった途端、ターゲットを執拗に攻撃することで、自分の自己肯定感を保つという、空しい生き物。
それが意地の悪い人間の正体だ。
攻撃的な奴は心のどこかに隙間がある。
でも、だからといって、その隙間を埋めるために優しい人間が餌食になるのは、どうも解せない。
なので、優しい人間を食いつぶす意地悪人間を、どうしたら懲らしめられるか、考えてみることにする。
気の弱い人間が、意地悪人間からの被害に遭わない方法
目を合わせない、近くに寄らない、視界に入らない位置に行く
意地悪人間は、なぜか意外とターゲットに近寄ってくる習性がある。
酷い時は、もう仕事中もターゲットしか視界に入れていない。
嫌いというか、もう「好きじゃん」レベルで監視してくる。
少しでも餌となる揚げ足取り事例を発見すると、すかさず物申してくるのだ。
うざさこの上ない。
そんな奴にオドオドしながら
「すみませんでした…」
なんて言ってみようものなら、相手の自己肯定感を爆上げさせてしまう。
意地悪人間はターゲットの「すみませんでした」が大好物だ。
だから、とにかく相手から離れる。
近くに寄らない。隠れる。
寄ってきたらすかさず逃げる。
「あれ?避けてる?最近見かけないな」と思わせるレベルまで、とにかく逃げる。
「へぇー」しか言わない
聞いてるようで、全く聞いてないじゃんと思わる返事。
「へぇー--」
無表情で違う方向を見ての「へぇー」の連発。
「聞こえてはいるけど聴いてはいません。興味ありません」
アピールには持ってこい。
実際にやられると、結構きついので、感がいい人はもう話しかけてこない。
「私の話、聞いてる?」
「へぇーー-?」
と言えたら最高。
ブチ切れさせる可能性もあるけど、その時は
「なんか言ってましたか?」
とか言えたらスーパー花丸。
周りに相談して協力を仰ぐ
仲良しの信頼できる仲間がいるなら、もう公言して周りに守ってもらうのも手。
絡まれたら、すかさず助け船を出してくれる友人や先輩がいたら最高。
そんな素敵な仲間との縁はとにかく大事にしよう。
上司や他の仲間と仲良くしている姿をアピールする
人によって態度を変えるのはよくないかもしれないが、意地悪人間には態度で分からせることも大事。
意地悪人間への返答は「へぇー」で統一し、好きな相手には思い切りリアクションする。
その寒暖差をあえて見せつける。
悔しかったら、「お前が私に気に入られるよう上がってこいよ」くらいの気持ちでいても良し。
親戚や友人にパワハラ案件に強い弁護士がいると匂わせてみる
あまりにも態度や言動に改善が見られない場合、もう法を利用するしかない。
しかも、意地悪人間に限って、自分より強い者への態度はとてもしたたかだ。
そこをあえて利用し、
「私の叔父、パワハラ案件に強い弁護士なんだけど…」(嘘でも可)
と耳に入れてみる。
電話相手や、友人の協力も得て、あえてお耳に入れて差し上げよう。
それ以外にも
「法テラスで弁護士に相談した方がいいかな?」
などなど、自分は法に強く、対抗手段も持っていることを匂わせてみる。
相手にはさりげなく聞かせるだけでOK。
スマホ片手に1人で小芝居をうってみるのも手。
それでも意地悪してくる強者には、マジで法で裁かれる覚悟があるとみなして準備をすすめても良いかもね。
ボイスレコーダーを上司に提出する
なかなか意地悪をやめない、またはすごく陰湿だと判断した場合、証拠集めにイジメ現場のボイスレコーダーを用意するのも手。
ただし、提出するのは本当に信頼でき、公平な判断を下せる上司のみ。
自分のメンツや、事を荒立てたくない事なかれ主義者に提出すると、途端にもみ消されてしまうので要注意。
一度がっつり怒ってみる
意地悪人間というのは、実は怒られ慣れていない人も多い。
本当は弱いくせに、自分は攻撃されると途端にしょんぼりする、またはあえて機嫌をとりにくるヤツもいる。
できれば、上司に相談した上で「キレてOKだよ」というゴーサインをもらえているとやりやすい。
ヤンキーの喧嘩のように、一度ぶつかることで仲良くなる人も多いという噂。
あえて「好き」と伝えてみる
もし、人間的には嫌いではないという相手だった場合、あえて「好き」と伝えてみるものあり。
経験上、5人に1人は優しくなったので効果は絶大だった。
最初は冷たかった先輩に
「私はあなたの意見がすごく参考になります!!」
「あなたに出会えてうれしいです!!」
「尊敬しています!!」
と言うと、翌日から「頑張りなさい」と笑顔だったりする。
そして、ネチネチ小言もなくなったりする。
人間は好意を伝えてくれる人間を、攻撃できないという習性があるらしい。
人は自分を認め、自己肯定感をあげてくれる人が好きだ。
そんな人を無下にするのは、極めて惜しいという心理が働くと、「頭のいい人の対人関係」という本にも載っていた。
私自身も試し済みなので8割以上は効果ありと思う。
まとめ
生きている以上、意地悪人間はいなくならない
人間によって、効果も効能も千差万別だが、一つ言えることは、いかに自分の心と態度をしなやかにし、相手の毒牙をもろに受けないことに尽きる。
意地悪人間や自分と馬の合わない人間は、地球上で生息し人間と関わる限り、必ずそこらへんに1人はいる。
ドラクエのスライム並みにわんさかいる。
大切なのは、
自分は「意地悪」側にならないこと。
必要以上に仕返ししないこと。
意地悪されている人は守ってあげること。
そして意地悪人間のターゲットになったら、誰かに相談するなど、すかさず策を練ること。
とにかく1人で解決しようとしない。
我慢しないことが大事。
気は弱くても、気持ちで負けない強さを持とう!
以上、管理人の独り言でした。